2014年10月25日土曜日
10/25の練習
今年の大きなコンサートも終わり、久々にゆったりモードの練習。
pangkur tanjung gunung (パンクル タンジュン グヌン)という、
山に住む花のように可憐な女の子をうたった曲をやりました。
曲の最初から最後まで賛美しっぱなしの曲です。
ジャワの歌には、誰かを賛美する表現がたくさん出てきますが、
日本人からみて面白いなあと思う表現もいろいろ。
「はちみつも苦く感じるほどの甘さ」とか、
「くじゃくのような歩み」(これは何となく分かる気がする)
「お腹をすかせた虎のような優雅さ」とか、
「目が鋭い」とか。
タンジュングヌンの後は、舞踊曲、
「スリカンディVSスロデワティ」
に初挑戦。
二人の女戦士、スリカンディとスロデワティの戦いの曲です。
マハーバーラタという叙事詩から、一場面を切りとったお話。
ドソルンコロ王が、嫁探しをしている際、見初めたのがシティ・スンダリ姫。
ドソルンコロ王はウェディングギフトを用意して、シティ・スンダリ姫に結婚を
申し込みますが、シティ・スンダリ姫にはすでにアビマニュという、将来を約束した
恋人がいました。
怒ったドソルンコロ王は、女戦士スロデワティに、シティ・スンダリ姫を奪い取ってくるよう
命じます。
ドソルンコロ王の命を受けたスロデワティは、シティ・スンダリ姫を奪いに来ますが、
そこに立ちはだかったのがアビマニュ側の女戦士、スリカンディ。
「シティ・スンダリ姫をこちらによこしなさい」
「なりません」
というようなやりとりの後、二人は決闘をはじめます。
どちらも名うての女戦士、素手で戦いますが、なかなか決着はつきません。
二人は剣を抜き、更に激しく戦います。
最後はスリカンディがスロデワティを負かし、
負けたスロデワティはスリカンディに従うようになります。
と、いうお話です。
舞踊曲の中ではこのドソルンコロ王の前置き(結婚を申し込んで云々かんぬん)はなく、
いきなり戦いから始まります。
ジャワの戦いの舞踊曲は、日本の源平合戦の時代の一騎打ちのように、
「やあやあやあ、我こそは・・・」という名乗りから始まり、とても優雅。
来年ぐらいにはコンサートでできるかなあと思うと、
とても楽しみです!
文章:ミオ
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